今回はAdobe Illustratorでタータンチェックのパターンスウォッチの作り方を解説します。
リピートの付いたタータンチェックのパターンをそこそこリアルに作製出来ますので、
アパレルのデザイン画に十分使えるパターンスウォッチです。
ページの最後に動画の解説も貼り付けていますので、
合わせてご覧頂くとより分かりやすいと思います。
イラレをまだインストールされていない方は以下からどうぞ!!
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STEP1.縦じまを作る
チェックの縦じまを作ります。
長方形ツールで「幅150mm×高さ150mm」の正方形を作成します。
ツールバーの長方形ツールのアイコンをWクリックすると、長方形ダイアログが出ますので、
幅150mm、高さ150mmと入力します。色は赤で作成しておきます。
何色でも構いませんが、この色がチェックのメインの色になります。
長方形ツールを選択したまま、先ほどの正方形の上にドラッグで縦長の長方形を描きます。
色々な太さで描いてOKです。所々で長方形を重ねてください。
色は差別化しやすいように先ほどのカラーとは別の色に設定しておいてください。
縦長の長方形ができたら、それぞれの縦縞に色を付けます。
選択ツールで縦長長方形を選択し、塗りたいスウォッチから色を選びます。
今回はオーソドックスなタータンチェックの色で配色してみました。
実際の生地をみたり、チェックの画像を参考にしながら配色を組んでみてください。
配色が組めたら、縦じまのならびを調整します。重なってる部分をセンター合わせで並べます。
重なってる部分を選択ツールでドラッグ選択し、「メニューバー」→「ウインド」→「整列」で
整列ウインドを表示し、「水平方向中央に整列」をクリック。
この作業で重なってる部分がセンター合わせで整列します。
最後にはみ出してる部分を消します。
全てのオブジェクトを選択して、「メニューバー」→「ウインド」→「パスファインダー」で
パスファインダーウインドを表示し、「分割」をクリックして、分割します。
分割できたらはみ出した部分をグループ選択ツールでドラッグ選択して、delateキーで消します。
パスファインダーで分割すると分割したオブジェクトは自動的にグループ化されるので、
グループ選択ツールを使うのがポイントです。
上下のはみ出した部分を消せば縦じまの完成です。
STEP2.横じまを作る
次に横じまを作ります。といっても、作業は簡単で回転コピーするだけです。
先ほどの縦じまのオブジェクトを選択して、回転ツールのアイコンをWクリックし、
回転のダイアログを表示して角度:90°でコピーします。これで横じまが完成です。
正方形なので分かりにくいですが、縦じまの上に横じまがきれいに重なってる状態です。
STEP3.ツイルの模様を作る
次に綾織物の特徴のツイル(斜め線)の模様を作ります。
長方形ツールで細長い長方形を作ります。幅は正方形の1辺の2倍の長さの300mm、高さは0.5mm。
色は縦じまや横じまで使ってない色を使用してください。
今回、私は青で作っています。
この細長い長方形を回転ツールで45°回転させます。
回転させた細長長方形の中心とを横じま正方形の左上の角をピッタリ合わせます。
この時、メニューバー→表示→スマートガイドにチェックを入れておくと、
重なった時に「交差」と表示されるので非常に便利です。
左上の角と重なったら、右下にも同じように重ねます。
左上の細長長方形を「Option」+「Shift」を押しながらドラッグでコピーします。
「Option」を押しながらドラッグする事でコピーができ、「Shift」を押すことで45°正確に移動させる事が出来ます。
次に斜めの細長長方形の数を増やします。2本の長方形を選択して、
メニューバー→オブジェクト→ブレンド→作成を選びます。
そのままの状態でメニューバー→オブジェクト→ブレンド→ブレンドオプションを選び、
ブレンドオプションのダイアログを開きます。
ダイアログの「間隔」で「ステップ数」を選び数値を211にします。
この時のポイントは2つ。
POINT1.数値を奇数にする事。
POINT2.線とスペースが同じぐらいの幅にする事。
上記が出来ていないと、パターンにした時にリピートが付かなかったり、
チェックがきれいに見えなかったりするので、ご注意ください。
ブレンドで作成したオブジェクトをメニューバー→オブジェクト→分割・拡張でパスに変換します。
パスに変換した斜め線と横じまを選択して、パスファインダーの分割で分割します。
分割ができたらダイレクト選択ツールで青い斜め線の一箇所を選択します。
パスファインダーで分割すると、分割した全てがグループ化されますので、
選択ツールだとグループ化された物が全て選択されるので、
ダイレクト選択ツールかグループ選択ツールで選択してください。
青い斜め線の一箇所が選択できたら、メニューバー→選択→共通→カラー(塗り)で
青い部分を全て選択し、Delateキーで削除します。
Delateキーを押した瞬間、タータンチェックになっています。
あとはこのオブジェクト全てを選択して、パレットの中にドラッグすれば
リピートの付いたパターンスワッチの完成です。
リアルなタータンチェックとまではいきませんが、デザイン画で雰囲気をみる程度でしたら
十分に使えるパターンなので、ぜひチャレンジしてみてください。
動画解説
動画でも解説していますので、合わせてご覧下さい。
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