Adobe Illustratorでフチ文字をアピアランスパネルを使って書くテクニックは
必ず覚えておきたいテクニックの1つです。
初期の頃のイラレではフチ文字を作るときはオブジェクトを重ねて作っていましたが、
バージョン9からアピアランスの機能が搭載されました。
この機能で一つのオブジェクトに複数のフチを付けることができるようになりました。
そんなわけで、意外に初期の頃からイラレを使っている方が逆に知らなかったりするので、
イラレ歴が長い人にも、最後まで読んで頂けると嬉しいです。
| ・オブジェクトが1つで済む ・テキストオブジェクトのまま加工するので、文字の内容変更が簡単。 ・複数のフチを付ける事ができる。 |
STEP1.加工したい文字を書く
今回はスポーツ紙風にしたいので、文字(縦）ツールで加工したい文字を書きます。
文字(縦）ツールはツールバーの左側・上から4番目の文字ツールのアイコンを右クリックすると
出てくるTの文字の横に↓のあるアイコンです。
書く文字は何でも良いのですが、今回はそれっぽく「初優勝」という文字を
太めの「ヒラギノ角ゴ StdN W9」等が良いと思いますが、イラレを使う人が誰でも作りやすいように
Adobe fontの「わんぱくルイカ-08」にして、72ptで書きました。
STEP2.塗りに色を付ける
アピアランスウインドウから塗りに色を付けていきます。
メニューバーの「ウインドウ」→「アピアランス」を選択すると「アピアランスウインドウ」
が表示されます。
以下の手順で文字の塗りに色を付けます。
1.選択ツールで文字を選択。
2.塗りのカラー情報をクリック
3.スワッチから青を選ぶ。
STEP3.フチを付ける
続いてフチを付けていきます。
今回は赤の外フチと白の内フチを2本のフチを付けます。
外フチを付ける
今回のフチは塗りの下側にしたいのでまずは「塗り」と「線」の順番を入れ替えます。
アピアランスウインドウの「塗り」の枠をクリック＆ドラッグで「線」の枠の上に移動します。
この時、「塗り」の枠しか動かせません、「線」の枠は動かせないのでご注意ください。
塗りと線の順番が変わったら、
塗りの手順と同様に「線」のカラー情報をクリックして、赤の色を付けます。
次に以下の手順で線の情報を入力します。
1.アピアランスウインドウの「線：」の部分をクリック
2.線幅を「15pt」に設定。
3.角の形状を「ラウド統合」を選択。
特に角の形状は重要で「ラウド統合」せずに「マイター統合」のままだと、
線の角が尖ってしまい、見た目が悪くなります。
フチ文字を作るときに重要なポイントなので、お忘れなく。
内フチを付ける
次に内側のフチを付けていきます。
「塗り=青」と「外フチ=赤」の間に「内フチ=白」をつけます。
手順は以下の通りです。
1.アピアランスウインドウの左下の「新規線を追加」のアイコンをクリック。
2.外フチと同様に新しくできた「線」と「塗り」の順番を変える。
3.新しくできた「線」にカラーと太さを入力する。
これで完成です。
横置きの文字と組み合わせるとよりスポーツ紙っぽさが出せますので、
実際にスポーツ紙を見ながら研究してみて下さい。
お子様のスポーツ大会の記念にも使えますよ！！
まとめ
アピアランスを使ったフチの付け方はスポーツ紙風だけではなく、
色々な文字に応用できます。
またアパアランスでフチを付ける事により、文字の打ちかえも一度で修正出来ますので、
ぜひ、ご活用下さい。
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