今回はAdobe IllustratorでサーフTシャツ風のロゴの作り方を解説致します。
波形にうねった文字の中に風景写真をいれたグラフィックです。
絵心がなくても誰でも簡単に作る事ができますので、
ぜひ最後までお読みいただき試してみてください。
まだイラレをお持ちじゃない方は以下からどうぞ。
STEP1.サーフっぽいフォントを選ぶ
サーフロゴにはこのフォント!!というルールや決まりはなく、
どちらかと言えば自由にどんなフォントでもOKなのですが、
長年サーフブランドのTシャツ等をデザインしてきた経験から、良く使ってたフォントをいくつかご紹介します。
Hobeaux Black
丸みがあって、太めのフォントです。
今回のようにマスクで写真をくり抜く時には使いやすいフォントです。
Hobo Std Medium
昔、HOLLISTERが流行った頃に良く使ってました(笑)
うねうねした感じが昔のカリフォルニアっぽくてかわいいフォントです。
Acklin Regular
少し硬いイメージのフォントですが、太くてかっこいいフォントです。
太めのフォントなので今回のように写真などをはめ込むのに向いたフォントです。
Cooper Black Regular
一昔前にTOWN & COUNTRYのTシャツのグラフィックによく使われてました。
丸っこい、かわいいイメージのフォントです。
上記で紹介したフォントはあくまでも参考なので、自分のお好きなフォントで試してみてください。
STEP2.文字を構成する
フォントが決まったら、グラフィックを作って行きます。今回はHobeaux Blackを使って作成します。
書く内容はベタですが、「MARIBU CALIFORNIA 90265」にしました。
MARIBUはL.A.の北側の海沿いの街、
CALIFRNIAはカリフォルニア、
90265はマリブのZIPコード(郵便番号)
日本で言えば、「白浜 和歌山 649-2334」的な感じですが、カリフォルニアに置き換えると
急にかっこよくなるので不思議ですよね。
文字ツールで先ほどのMARIBU CALIFORNIA 90265と打ち込みます。
この時はサイズは気にしなくても大丈夫ですが、
それぞれのフレーズの行は変えておいてください。
「メニューバー」→「書式」→「アウトラインを作成」を選択して
テキストの状態からアウトライン化してパスに変換します。
アウトライン化すると全ての文字が一つのグループになっていますので、
⌘+shift+Gでグループを解除して、再度、1行ずつグループ化し直します。
次に全ての行の幅を合わせます。
「変形ウインドウ」を開き一番幅の広いCALIFORNIAのWの数値をコピーします。
コピーした数値を「MALIBU」と「90265」に貼り付けます。
これで全ての幅「94.78mm」になって、同じ幅に変更されます。
幅が整ったら整列ウインドウを開き、全ての行を「水平方向中央に整列」で並べます。
整列できたら、選択ツールで行間を詰めます。
あとで、写真をトリミングするので行間が詰まっている方が写真が見えやすいです。
なので、なるべく行間を詰めた方がいいと思います。
次に大きさを設定していきます。
長方形ツールを選んで、アートボードの適当な場所(どこでも良いです)をクリックします。
長方形ツールのダイアログが表示されますので、幅:80mm、高さ:110mmと入力します。
この四角形を目安に文字の大きさを決めます。
四角形を選択して、「メニューバー」→「表示」→「ガイド」→「ガイドを作成」もしくは⌘5で
四角のガイドを作成します。
次に選択ツールで文字を選択して、右側の中心にカーソルを合わせると、↔が表示されるので、
この状態でドラッグすると大きさを変更出来出来ます。
上下・左右でこの作業を繰り返して、文字とガイドのサイズを同じにします。
エンベローブで波形に
文字の構成が出来たら、次に波形に変形させます。
文字部分を選択して、「メニューバー」→「オブジェクト」→「エンベローブ」→「ワープの設定」を選び、「ワープオプション」のダイアログを表示させます。
「スタイル」の項目で「波形」を選びます。水平方向にチェックを入れて、カーブを40%に設定。
この作業で外側は四角のまま、中の配列が波のようにうねった文字に加工されます。
写真を文字でくり抜く
最後に風景写真を文字でくり抜きます。今回はクリッピングマスクで抜きますので、
エンベローブを拡張して、パスに戻す必要があります。
エンベローブをかけたグラフィックを選択して、
「メニューバー」→「オブジェクト」→「分割・拡張…」を選択して、
「分割・拡張」のダイアログを開きます。
「オブジェクト」と「塗り」にチェックを入れて、OKをクリック。この作業でエンベローブの状態からパスに変換されます。
パスに変換した文字を選択して
「メニューバー」→「オブジェクト」→「複合パス」→「作成」を選びます。
次に画像サイトからそれらしい写真を探してきます。
今回はAdobe Stockで「MALIBU」と検索して出てきた画像を使っています。
複合パスの文字と画像が揃ったら、上=文字、下=画像の配置で重ねます。
後は「メニューバー」→「オブジェクト」→「クリッピングマスク」→「作成」を選択。
この作業で文字で写真をくり抜きますので、
写真と文字のバランスをみて、写真の位置を微調整して完成です。
まとめ
このグラフィックはフォントの種類と写真が決まれば誰でも簡単に作れますので、
色々試してみてください。
ちなみにSTEP.1で紹介した他のフォントで作ると以下の感じです。
Adobe Illustratorを無料で試してみたい方は以下からどうぞ。
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