最近話題のNFTアートなどにもよく使われているドットで表現されたドットアートを
Adobe Illustratorを使って描く方法を解説致します。
ドットアートを描くスマホ用アプリもたくさんありますが、
今回はAdobe Illustratorを使って作る方法です。
まだインストールされていない方は以下を参考にしてみてください。
ドットアートとNFT
ドットアートの描き方の前にNFTとドットアートについて簡単に説明しておきます。
様々なNFTコレクションを見ていると、ドットアートで描かれたNFTコレクションをよく見かけます。
なぜNFTにドットアートの作品が多いのか?
その理由は「CryptoPunks」の影響と言われています。
「CryptoPunks」は最も有名なNFTコレクションでドットアートで描かれた人の顔で
ユニークな見た目が特徴です。過去には10億円以上の価格で取引されたことのあるNFTです。
そんな人気の「CryptoPunks」の影響でNFTではドットアートの作品が多いと言われています。
今回はドットアートの描き方がメインのトピックスなので、簡単な説明にさせて頂きます。
長方形グリッドツール
では、早速ドットアートを描いていきたいと思います。
イラレを使ってドットアートを描く方法は色々ありますが、今回は「長方形グリッドツール」を使います。
ツールバーの右側上から4番目を右クリックし、窓の様なアイコンを選択し、
アートボードの適当な場所をクリックすると、「長方形グリッドオプション」というウインドウが表示されます。このウインドウに以下の様に数値を入力します。
サイズ 幅:1500px 高さ:1500px
水平方向の分割 幅:24 分布:0%
垂直方向の分割 幅:24 分布:0%
OKを押すと「24×24」の方眼のようなグリッドが作成されます。
分割の数を細かくすればするほど、細かいドットで描けますが、
今回は「CryptoPunks」と同じ「24×24」で設定しました。
グリッドが出来たら、イラストを描くときにバランスが取りやすいように
水平、垂直両方の中央にガイドラインを作っておきましょう。
ライブペイントツール
次にグリッドに色を付けてドットアートを描いていきます。
作成したグリッドを選択して、ツールバーの左側上から9番目を右クリックして、
窓とバケツのようなアイコンのライブペイントツールを選択します。ショートカットは「K」です。
この時必ずグリッドを選択する事をお忘れなく。
この状態でスウォッチから色を選んで、1マス、1マス色を塗っていきます。
塗りたいマスをクリックすればそのマスだけ着色されます。
かなりアナログな作業になりますが、塗り絵のように楽しんでください。
まずは描きたいイラストをべた塗りのラフで描きます。
今回のイラストの様に左右対称や上下対称になる場合は図3で作ったガイドラインがあると描きやすいです。
べた塗りの状態でもドットアートとして成立しますが、
光の当たる部分や、影になる部分の色を変えてやることで少し立体感が出せるので、
お好みでアレンジしてみてください。
全ての着色が終わったらグリッドの線の色を透明にして完成です。
イラレを使うメリット1:色の変更が簡単
イラレで作成したドットアートは色変えが簡単です。色変えしたいドットアートを選択して、
編集→カラーを編集→オブジェクトを再配色を選ぶと色相環の表が出ますので、
この色相環を動かす事で簡単に色を変える事が可能です。
この時にリンクマークをチェックしていると全てのカラーのバランスが固定されたまま
色変えが出来るので便利です。
イラレを使うメリット2:データの変換が簡単
イラレでは様々なデータ形式の画像として描き出すことがとても簡単です。
データを「ファイル」→「書き出し」→「書き出し形式」でJPEGやPNG形式に書き出せば
NFTのデータとして使えます。
また、「ファイル」→「書き出し」→「WEB用に保存(従来)」からGIFとして書き出し
GIFアニメーションを作るのも簡単です。
GIFアニメーションの作成におすすめサイト:BANNER KOUBOU
イラレを使うメリット3:写真を配置できる
ドットアートは非常に簡略化されたイラストなので、意外と絵心が必要です。
また、普通のイラストを描くのとは違うコツのような物も必要です。
私のように絵心のない方はグリッドの下に写真を配置して、練習するとコツが
つかめてくると思いますので一度お試し下さい。
写真を下に配置してドットアートを描けるのが、他のアプリにはあまりない
イラレ最大の魅力だと思います。
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