アートブラシで簡単に筆記体のしっぽを描く方法を画像付きで解説

Adobe Illustrator

野球チームなどアメリカのスポーツチームでよく見かける
筆記体の文字の最後が伸びてくるっと折り返したデザイン(以後、筆記体のしっぽ)。
今回はその「筆記体のしっぽ」Adobe Illustratorで比較的に簡単に作成する方法を解説致します。

「筆記体のしっぽ」は手書きした物をトレースしたり、ペンツールで1から描いたりもできますが、
それだとバランスが崩れたり、太さや長さを変える時にかなりの労力を使います。

そこで今回は「アートブラシ」を使った方法をご紹介致します。

・「筆記体のしっぽ」の太さのバランスが取りやすい。
・修正が簡単。
・バリエーションがつけやすい。

フォントを選ぶ

筆記体のしっぽを作るときに重要なのはフォント選びです。
まずは筆記体であること、次にある程度の太さがあること。

そんな条件を満たしたバランスのいい使える筆記体フォントを3つご紹介致します。

Motif Script

スポーツウエアのデザイナーになって約25年、このフォントには何度もお世話になりました(笑)

私だけでなく、アパレル系のデザイナーには人気があるようで、

市販されているTシャツやスウェットなどでもよく見かけるフォントです。

Motif Script SSi Regular

Delaney Black 

ほどよい太さで丸みがあって可愛いイメージのフォントです。

女子チームのロゴに良い感じだと思います。

Adobe Font のFONTです。クリエイティブクラウドに登録されている方なら無料でアクティベイト出来ます。

Sarah Script Regular 

かっこいいイメージの筆記体フォントです。

スポーツというよりグラフィティアートっぽいイメージですが、

こんなフォントでロゴを作るとクールで他のチームと差別化出来ると思います。

こちらもAdobe Font のFONTです。



しっぽのラフを描く

フォントが決まったら早速「しっぽ」を作っていきます。

単語の最後の文字から「しっぽ」になる部分のラフをペンツールで描きます。

慣れていない方はネットで「しっぽ」のグラフィック画像を探して、

お手本にしながら描くと良いと思います。

この時になるべくパスを少なめにするのがコツです。下の図のしっぽのパスは4つです。

しっぽの原型を決める

次にしっぽの原型を決めます。長方形ツールで長方形を描きます。

大きさは「しっぽ」と同じぐらいの長さで、「しっぽ」の一番太い場所と同じぐらい。

「しっぽの原型」の右側をダイレクト選択ツールで選択し、右側だけを細めます。

太さの基準は文字の端の幅ぐらいにです。
今回の場合はaの最後の飛び出た部分ぐらいです。

左側の端の上側を長くします。

これはデザインの好みなので下側を長くするのもアリです。

ブラシパネルに登録

上記でできた「しっぽの原型」をブラシパネルに登録します。

ブラシパネルへの登録は以下の手順です。

1.「しっぽの原型」を選択してブラしパネルにドラッグします。

2.下図のダイアログが表示されますので、「アートブラシ」にチェックを入れOKをクリック。

3.「アートブラシオプションウインドウ」が表示されたら以下をチェックしてOKをクリック

これで「しっぽの原型」「アートブラシ」として登録されました。

ブラシを適用する

最初に描いた「しっぽのラフ」を選択して、登録したブラシをクリック。

最後に微調整

これでほぼ完成ですが、最後に微調整をします。
この方法で「筆記体のしっぽ」を描くときのポイント以下の2つです。

  1. 最後の文字とのつながり
  2. 出だしのヘアピンカーブの形

上記のポイントがいびつになっていないかを良くチェックしてください。

つながり部分が太すぎるようなら原型を細くして、ブラシを登録しなおしてみてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?

最初にペンツールでラフを描くのはペンツールの使い方をマスターする必要がありますが、

それ以外は非常に簡単に作れます。
この方法はブラシで作成するので、ブラシのバリエーションを作っておけば

太さや角度を簡単に調整できます。
途中で太さを変えると強弱のついた「しっぽ」が作れますので色々お試し下さい。

バリエーションの例

角丸のしっぽ

下の長いしっぽ

太いしっぽ

動画で解説

動画での解説もありますので、合わせてご覧頂けると分かりやすいと思います。



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