覚えておきたい!洗濯絵表示を項目別にわかりやすく解説

アパレル

 

皆さんもご存じだとは思いますが、洋服の内側に縫い付けられてる小さなタグ、

アパレル業界では「洗濯ネーム」、「品質ネーム」、「ケアラベル」、「脇ネーム」などと言います。
この小さなタグに印字されている洗濯絵表示のアイコンの意味をご存じですか?

今回はこのアイコンの意味を解説してみたいと思います。

洗濯ネームに印字が義務づけられてる内容

日本では家庭用品品質表示法という法律で以下の表記が義務づけられています。

  • 繊維の組成 (綿100%等)
  • 取り扱い絵表示 (洗濯マーク)
  • 表示者名(会社名や住所、電話番号など)

これ以外にもよくMAIDE IN CHINA等の原産国も書かれていたりしますが、

原産国の表記は法律では義務づけられていません。

また、一般的には付記用語といって取り扱い注意事項が書かれたりします。

余談ですが、全世界で展開しているブランドなどでは各国の言葉で組成を表記するため

何十枚も洗濯ネームが付いてるなんて事もあります。

DISELのCAPには13枚ついてました。

 

 

洗濯絵表示の項目

洗濯絵表示は以下の5つの項目があります。

  1. 洗濯
  2. 漂白
  3. 乾燥
  4. アイロン
  5. 商業クリーニング

基本的には5項目のアイコンで表記されますが、アイコンを省略する事もでき、

省略した場合はその項目に適用されるあらゆる取り扱い処理を行うことが出来ます。

洗濯に関するアイコン

洗濯に関するアイコンは桶のマークで表記されます。

桶の中の数字は温度に関する情報で、

桶の下の線は洗濯の強さを表してます。

線1本=弱く、2本=非常に弱くを表しています。

洗濯処理はできない。
液温は、40°Cを限度とし、手洗いによる洗濯処理ができる。
液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる。
液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
液温は、40°Cを限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる。
液温は、40°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
液温は、40°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
液温は、50°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
液温は、50°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
液温は、60°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
液温は、60°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
液温は、70°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。
液温は、95°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができる。

漂白に関するアイコン

漂白のアイコンは三角で表されます。

塩素系及び酸素系漂白剤による漂白処理ができる。
酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白処理はできない。
漂白処理はできない。

 

タンブル乾燥に関するアイコン

タンブル乾燥に関するアイコンは□+〇の乾燥機で表現されます。

丸の中の・は温度を表しています。

乾燥機の最高排気温度80℃で乾燥できる。
乾燥機の最高排気温度60℃で乾燥できる。
乾燥機は使用出来ません。

自然乾燥に関するアイコン

自然乾燥のアイコンは□+線で表現されます。

それぞれの線に意味があります。

  • 線1本=脱水、線2本=脱水しない
  • 縦線は=つり干し、横線=平干し
  • 斜め線なし=天日干し、斜め線あり=日陰干し 
脱水 + 天日干し + つり干し
脱水無し + 天日干し + つり干し  
脱水 + 天日干し + 平干し   
脱水無し + 天日干し + つり干し
脱水 + 日陰干し + つり干し 
脱水無し + 日陰干し + つり干し 
脱水 + 日陰干し + 平干し
脱水無し + 日陰干し + つり干し
 

 

 

アイロンに関するアイコン

アイロンに関するアイコンはそのまま「アイロンの形」です。

アイロンの中の・は温度を表してます。

アイロン不可
底面温度110 ℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる            
底面温度150 ℃を限度としてアイロン仕上げができる
底面温度200 ℃を限度としてアイロン仕上げができる
 

 

 

商業クリーニングに関するアイコン

この項目は基本的にはクリーニング屋さんが参考にする内容です。

パークロロエチレンまたは石油系の処理が出来る。通常の処理。
パークロロエチレンまたは石油系の処理が出来る。弱い処理。
石油系の処理が出来る。通常の処理。
石油系の処理が出来る。弱い処理。
ドライクリーニング処理ができない。
ウエットクリーニング処理が出来る。通常の処理。
ウエットクリーニング処理が出来る。弱い処理。
ウエットクリーニング処理が出来る。非常に弱い処理。
ウエットクリーニング処理が出来ない。
 

まとめ

単体で見ると複雑に見えますが、各項目でそれぞれのアイコンには一定のルールがあるので、

そのルールを理解すれば比較的覚えやすいと思います。

洗濯するときのお役に立てば幸いです。

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