今回はAdobe Illustratorのパスファインダーの機能について解説致します。
長年イラレを使っていても一部のパスファインダーしか使用されない方も多いと思います。
意外と知らなかったパスファインダーの機能があるかも知れないので、
ぜひ最後までお読みください。
イラレをまだインストールされていない方は以下からどうぞ!!
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パスファインダーとは
まずはパスファインダーの概要を説明します。
パスファインダーはAdobe Illustrator機能の1つで、2つのオブジェクトをくっつけたり、切り離したりするときに良く使う機能です。
「メニューバー」→「ウインドウ」→「パスファインダー」で以下のウインドウが表示され、このウインドウから操作します。
パスファインダーウインドウには大きく分けて以下の2種類があります。
- 形状モード
- パスファインダー
どういう基準でこの2つに分けているか色々調べてみましたが正式なAdobeの見解は分かりませんでした。
あくまで個人的な見解にですが、形状モードは後からダイレクト選択ツールやグループ選択ツールでの部分修正可能。
パスファインダーはあとからの部分修正が基本的に出来ない。
という違いなのかなと思っています。
形状モード
形状モードには以下4つの機能があります。
- 合体
- 前面オブジェクトで型抜き
- 交差
- 中マド
各機能を以下で解説致します。
合体
合体は2つ以上のオブジェクト(図形)をくっつけて合体させます。
この時カラーや線の情報は最前面のオブジェクトの情報が使われます。
前面オブジェクトで型抜き
前面にあるオブジェクト(図形)の重なってる部分で背面のオブジェクトが切り抜かれます。
重なっていない前面のオブジェクトは消えてしまいます。
交差
交差はオブジェクト(図形)の重なっている部分だけが残ります。
カラーは前面のオブジェクトになります。
中マド
交差とは反対で重なった部分だけが消されます。
カラーは前面のオブジェクト(図形)のカラーになります。
複合シェイプ
形状モードに関しては「複合シェイプ」といって、元のオブジェクトのまま合体などの操作を行うことが出来ます。
図6の様に台詞の吹き出しなどを作るときに、長方形と三角形のオブジェクト(図形)を複合シェイプで合体させると、それぞれのオブジェクトは残ったままなので、吹き出しの位置を後から自由に変える事ができます。
パスファインダー
パスファインダーには以下6つの機能があります。
- 分割
- 刈り込み
- 合流
- 切り抜き
- アウトライン
- 背面オブジェクトで型抜き
ただ、「分割」ぐらいしかほとんど使いません(笑)
とはいえ、一応全ての機能を解説致します。
分割
重りあったオブジェクトのセグメント(線)で切り分けます。
刈り込み
前面のオブジェクト(図形)の形に背面のオブジェクトを分割します。
分割との違いは前面のオブジェクトの形が変わりません。
合流
合流は少し変わったツールでオブジェクト(図形)の色によって2通りの効果があります。
上下のオブジェクトの色が違う場合は「刈り込み」の前面のオブジェクトの形に背面のオブジェクトを分割します。
上下のオブジェクトの色が同じ場合は「合体」のようにくっつきます。
切り抜き
切り抜きはクリッピングマスクに似た効果で、最前面のオブジェクト(図形)でそれ以下のオブジェクトを切り離します。
最前面のオブジェクトは全て消えます。
アウトライン
オブジェクト(図形)が0ptのセグメント(線)に変換されて、
交差した部分が分割されます。
背面オブジェクトで型抜き
形状モードの前面の「オブジェクトで型抜き」の逆で
背面にあるオブジェクト(図形)の重なってる部分で前面のオブジェクトが切り抜かれます。
重なっていない背面のオブジェクトは消えてしまいます。
この機能が「パスファインダー」の項目にあるのがよく分からないです・・・・。
まとめ(動画あり)
以上、パスファインダーの解説でした。
使い方のハッキリしない機能がいくつかありますが、パスファインダーを使いこなせば
デザインの幅が広がるのは間違いないので、ぜひ使いこなしてみてください。
動画にもまとめてますので、見て頂くとより分かりやすいと思います。
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